たまには読書日記。

中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫)

中立国の戦い―スイス、スウェーデン、スペインの苦難の道標 (光人社NF文庫)

弱小国の戦い―欧州の自由を求める被占領国の戦争 (光人社NF文庫)

弱小国の戦い―欧州の自由を求める被占領国の戦争 (光人社NF文庫)

非武装中立なんてのは画餅もいいところで、そんなもので国が守れるなら誰も苦労はしないけど、だからと言って武装中立なら戦争に巻き込まれずに平和に暮らしていけるかと言うと……なんて言うか運しだい?
スイスは中立を貫き通し、低地諸国は中立を踏みにじられ、フィンランドは雄雄しく戦い独立を守り抜き、ユーゴやギリシャは内憂により自滅した。
戦乱の時代に大国の狭間で生き残りをかけて戦った小国たちの歴史が語るのは。
天の時、地の利、人の和。
どれか一つでも欠ければ乱戦の時代に小国が生き残ることは無理という厳しい物語。
日本が自分で運命を決められる程度には国力のある国で良かったとつくづく思う。