しらせ最期の公開




しらせ最期のお披露目は晴天に恵まれた日曜日でした。
絶好の行楽日和だったせいか私のようなオタクだけではなく家族連れも結構いらっしゃってました。
まあ大半はお父さんか息子さんが趣味者でお母さんは引きずられてというような感じでしたが、中にはごついカメラを振りかざし家族そっちのけで対岸*1フィッツジェラルド*2を撮りまくっていた猛者なお母さんも見受けられました。


さて、そんな家族連れの中に一人の少女がおりました。
場違いともいえるピンクのエプロンドレスを身にまとったその愛らしい少女は真剣なまなざしで説明役の自衛官に問いただしました。
「ペンギンに会えましたか?」
その少女の問に対して、純白の第3種夏服を隙なく着こなした偉丈夫はさわやかな微笑を絶やすことなく、ペンギンに会えたこと、現在南極にいる人間はペンギンに危害を加えていないこと、ペンギンもそのこと理解しており人間が近づいても逃げないことなど、海軍士官の鏡といえる真摯な態度で丁寧に答えていました。
実にほほえましい情景でした。


この情景を前にすれば、この艦の名に縁のある某中尉殿が率いた南極探検隊が極寒の地で性欲を処理するためペンギンを鳥姦していたなどという史実はどうでもいい事と言えましょう。

*1:横須賀海軍施設、在日米軍の基地

*2:DDG-62、アレイ・バーク級12番艦、SM-3を搭載したミサイル防衛対応艦